恋の歌

ふと、眠る前に限りなく暗い部屋で自分の手をかざして、見てみた。
部屋は月明かりでほんのり明るい……


俺はド近眼なので、眼鏡がなけりゃぼんやりとしか見えない。
しかし、片目をつぶると、とある事に気付いた。


左目で明るく感じる部屋が、右目では暗く感じる。
ハッキリわかるぐらい明確に明暗がある。
まあ、簡単に言うと、どっちの目が暗闇に慣れたかってだけなんだけどね。


■日は変わって
寝る前にトイレ行ったら、程々に大きい蜘蛛に遭遇……
隙間に入られたので、ヤツの存在を身近に感じながらも用を足す。


>武器……
・消臭スプレー
・殺虫スプレー
・ハエタタキ

この三つのみ!
さあ、バトる開始だッ!



まず、手始めに消臭スプレーにて隙間から移動させる。
脚が長いせいか、結構スピードがある……!!
 
私は狭いトイレでの近接戦闘は危険と判断し、殺虫スプレーでの長期戦に入った。
奴もかなりしぶとく、ドアから上の壁……つまり死角に入られた時は焦った。
何合か戦闘を繰り広げると、奴は外に出た……チャンスだ!


すぐさまトイレから出てドアを閉め、広い玄関口での戦いになった。
まずは明かりを点け、視界を確保する。
しかし、ハエタタキの射程からは遠い……とりあえずハエタタキで壁を叩き、奴をおびき出す。



そして、広い場所に出て射程に入った瞬間……ッ!!
……任務、完了(何)



久しぶりの長期戦に疲れましたとさ、まる。